楽天とアマゾンに見る日本企業の弱点


 

最近、楽天とアマゾンのブランドイメージの違いを考えていたら、

多くの日本企業に共通する弱点が見えてきたので紹介したい。

 

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最近楽天カードのコマーシャルをちょくちょく目にするようになった楽天だが、

今でも国内一位のECサイトとして君臨している。

 

だが、楽天のブランドイメージはどうだろうか?

 

メルマガが多いであったり、サイトのデザインがごちゃごちゃしているという理由で楽天のことが嫌いなユーザーもいると思うが、

実際には「なんだかアマゾンの方がかっこいい」と思われてる方も多いのではないだろうか?

 

なんで、このような差がでてしまうのだろうか?

 

各社のテレビコマーシャルを比較してみたい。

 

 

楽天カードコマーシャル

 

 

アマゾン・キンドルファイヤーHDコマーシャル

 

こちらの2つのコマーシャルの差はどこにあると思われるだろうか?

 

私は、楽天カードのコマーシャルには実際のユーザーの感情が欠落しているように見える。

コマーシャルの中でユーザーは確かに出てくるのだが、その人達を使って、

カードのファンクション(ポイントが貯まる、ポイントが使える)を伝えている。

 

逆にアマゾンのコマーシャルでは、ユーザーのエモーションを動画でもナレーションでも伝えている。

アマゾンの箱を開ける”感覚“はアマゾンで注文したことがある方は共感ができるのではないだろうか?

ナレーションでキンドルのファンクションについて触れながらも、

ユーザーにちゃんと目を当てたコマーシャルだと感じる。

 

傾向として見えてくるのは、日本企業は特に”ファンクション”を前面に押し出してくる一方、

海外の強いブランドは、客の”エモーション”を前面に出してくると感じる。

おいしい牛乳

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「おいしい牛乳」

低温殺菌牛乳

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「低温殺菌牛乳」

 

こちら2つを見て、どちらをより飲みたいと思うだろうか?

多分「おいしい牛乳」のほうが飲みたいという気持ちになったのではないだろうか?

 

恥ずかしがりもせず、自社商品のことを「おいしい」と堂々と書いてしまうことが、ヒットしたのだと考える。

 

だが、これは本質的に見ると、事業者目線で”おいしい“と書かれている気がして、

本当に客として”おいしい”と感じさせるまでにいたっていない気がする。

まだ”おいしい”というファンクションを伝えているにすぎず、

商品に対して”感情“を抱かせるような強いメッセージが打ち出せていない。

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「おいしい炭酸水」

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「サンペレグリーノ」

 

この2つであればどちらのほうがおいしいと考えるだろうか?

前回の牛乳のように「おいしい」と書かれている炭酸水と、

海外で名の知れている炭酸水。

 

多分だが、サンペレグリーノを選ぶ方のほうが多いのではないだろうか?

”おいしい”というファンクションを伝えることはブランディングが少ない牛乳では通じても、

多くのブランディングがなされている水というジャンルでは、勝てないのである。

 

 

ファンクションを前面に押し出すパナソニック

 

こういったメインメッセージに”ファンクション”を持ってくる日本企業は多く目に付くが、

客として”買いたい”と思わせるのは”ファンクション”ではなく、

それを買った時に得られる”エモーション”である。

そこを意識した製品づくり、そしてメッセージが伝えられなければ、

強いブランドとして勝ち残ることが難しくなると感じる。

 


Ziitax :https://ziitax.com/

 

Photo credit : http://www.flickr.com/photos/lawprier/3712624247/sizes/m/in/photostream/

 


“楽天とアマゾンに見る日本企業の弱点” への1件のコメント

  1. […] 以前書いた”楽天とアマゾンに見る日本企業の弱点“で、商品やサービスにどんな機能があるかといった”ファンクション”だけを意識するのではなく、実際に買ったときや使ったときにどんな感動や喜びがあるかといった”エモーション”を重要視することが、今後勝ち残れるブランドになるために必要であるとお伝えしました。 […]

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